離婚危機だった夫婦の再構築。良い夫婦関係を維持するために私が気を付けていること3つ

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現在はそれなりに仲良く暮らしていますが、約4年前私たち夫婦の仲は離婚の話も出るくらい最悪でした。

好きで結婚したはずなのに、5年もたたずに離婚することになるなんて…とむなしい気持ちで生活していました。

転勤を機に退職し、もう一度だけ夫婦の関係を見つめ直してみようと思った私が、再構築のために気を付けたことを3つ紹介します。

世間の離婚事情

まずは世間の離婚件数や離婚に至った理由などを見ていきたいと思います。

離婚原因第一位はまさかの…

国内の離婚件数は年間約21万件ともいわれています。

結婚するカップル約年間60万件という数字と比べてみると、その離婚件数の多さに驚かされますよね。

離婚の理由を調べたサイトによると、離婚理由の第1位は男女ともに「性格の不一致」でした。

出典:離婚弁護士ナビ

異性関係が一位かなとぼんやり思っていたのでまさかのランキングに目を疑いましたが、実際に我が家の離婚危機の時も「性格の不一致」を強く感じていました。

当時を振り返ってみると、結婚したときには見えなかったことであったり、環境の変化などによってお互いの価値観が変化し、徐々にずれが大きくなっていったのだと思います。

産後クライシス

「産後クライシス」という言葉を聞いたことはありますか?

ここ10年くらいで世間に浸透してきた言葉で、「子供を授かった夫婦が産後急激に関係が悪化すること」と定義されています。

実際に小さい子供をもつ夫婦の約6割が産後クライシスに陥るといわれており、乳幼児をもつ夫婦の大きな離婚理由にもなっています。

妻は妊娠・出産を経て、生活や価値観が大きく変わることに対し、夫は子供が生まれても全く生活を変えようとしない(変える必要がないと思っている)ことも原因とされています。

実際私も離婚危機を迎えていた頃はちょうど上の子が3才、下の子が1才。

幼い2人の子供を抱えて必死で生活しているのになにもしてくれない夫に対して怒りが募っていました。

常に不機嫌な妻に、なぜ妻が不機嫌なのか全く理解していない夫。まさに「産後クライシス」状態だったと思います。

離婚を我慢すべきではない場合も

一度は添い遂げようと決めた相手だし、子供がいるならなおさら離婚しない方がいいと思う人もたくさんいるでしょう。

しかし、残念ながら離婚した方が幸せになれることもあるのは事実です。

離婚を我慢しない方がよいケースは以下の通りです。

・家庭内暴力(DV)
・モラルハラスメント(精神的DV)
・生活費を渡さない(経済的DV)
・異性問題
・ギャンブル、アルコールなどの依存症
・借金問題

その他にも、精神的な問題を抱えているのに向き合おうとしない、子供に興味を示さず邪険に扱うなど、家庭生活があからさまに成り立っていないのに相手に改善の意思が全く見られない場合もあります。

離婚か、再構築か。

自分や子供が幸せになることを中心に考えて行動してほしいと思います。

再構築のために意識したこと

共働きの忙しさと育児負担の差から大きな溝が生まれ離婚危機に直面した私が、夫婦仲を再構築するために気を付けたポイントは3つあります。

再構築するにあたって、今の状態は家族にとってよくないこと、夫婦仲を改善したいと思っていることは夫にあらかじめ伝えており、夫の気持ちも同様でした。

精神的な余裕を持つ

まずケンカになる原因について考えてみました。

・家事や育児を分担してくれない
・悩みごとの相談に乗ってくれない(共感してくれない)
・ワンオペ育児の大変さを理解してくれない(労いもなし)
・嫌だといったことをやめてくれない

細かいことは他にも色々とありましたが、だいたいこんなところです。

同じような悩みを抱えている家庭も多いのではないでしょうか?

とにかく日々精神的な余裕がない生活に加えて、夫が私の大変さに寄り添ってくれないことでケンカが頻発していました。

イライラする原因は「相手以外」にもあるかも知れない

精神的な余裕があれば笑って流せるような些細なことでも、日々の生活の負担が大きくストレスフルなせいで、夫の少しの失言やミスも許せずにケンカになっていたことに気がつきました。

当時通勤往復4時間で残業も多く、家にはほぼ寝に帰るだけの激務の夫にしても余裕のなさは同じだったことでしょう。

「相手にイライラしているのか」「余裕のなさからくるイライラなのか」を冷静に分析すると打開策が見えてきます。

「余裕のなさ」は生活の工夫しだいで改善できることも多いからです。

お互いが楽できる方法を考える

自分の余裕を得るために、相手にそのまま負担を押し付けても夫婦仲がよくなることはありません。

夫婦2人とも生活に追われないために、お互いが楽できる方法を模索すべきです。

私たちは話し合いの結果、ストレスが大きいものからできるだけ対処できるようにしました。

話し合ってみて初めてわかったことなのですが、なんと夫は私が何を負担に思っているのかすら理解していませんでした。

TOI
TOI

共有って大事…。シミジミ

以下は家事と育児の負担を減らすためのアイデア例です。

・食器洗い乾燥機を導入
・ドラム式洗濯機の導入
・自動調理電気鍋の導入
・ロボット掃除機の導入
・病児保育やファミリーサポート、リフレッシュ保育などへの登録
・エアコンや換気扇掃除を外注
・ネットスーパーや食品宅配などの利用
・YouTubeや教育番組などの動画
・睡眠時間の確保(夜泣きには交代であたるなど)
・子連れで気兼ねなく行ける外食先をリストアップ

楽をするのに罪悪感を感じる必要はありません。1㎜も。

家族が幸せになるための手段ととらえてください。

家族みんなが笑顔でいること。これ以上大事なものはありません。

男女の考え方の違いを学ぶ

大変さをわかってくれない夫にイライラする私と、なぜいつも私が不機嫌なのか理解できない夫。

お互いが一方通行のすれ違いのまま溝だけが深くなっていましたが、これがは個人の性格の問題ではなく、根本的に男女で脳のしくみやコミュニケーションの目的が違うことが原因でした。

当時何気なく手に取った男女の違いを本で読んで衝撃を受けました。

TOI
TOI

これだけちがったらもはや別の生き物じゃん!

そもそも話し合いの目的が違えば違えばわかり合えないのは当然のことです。(相手を理解する努力をしないのはまた別の話。)

会話がなんとなく噛み合わなくてイライラしても、どちらが悪い訳でもないこともあります。

お互いに「わかってくれたらラッキー」くらいの感覚でいると楽ですよ。

自分が変えられるのは「自分」だけ

不満を解消しようとするとつい「相手に変わってほしい」と考えがちですが、それは危険です。

基本的に自分が変えられるのは自分だけです。

相手をなんとか変えようと思ってもうまくいかなかったり逆にフラストレーションが溜まることの方が多いです。

相手が変わったとすれば、それは「相手が自分を変えようと努力した」からにすぎません。

相手との関係性を変えたいなら、自分が変わることがきっかけになるかもしれません。

夫婦は元他人ということを忘れない

夫婦といってももとをたどれば他人同士。

育ってきた環境も、価値観もポリシーも何を大切にしているかも、キャパシティーも、男女であれば脳のつくりも全く違います。

自分がされて嬉しいこと(or嫌なこと)と相手がされて嬉しいこと(or嫌なこと)は全く別物くらいに考えた方がよいです。

自分が嫌な気持ちになることをされて

TOI
TOI

なんでそんなことするの?

ちょっと考えたらわからない?

と悲しむ(もしくは怒り狂うw)こともたくさんありましたが、夫にとっては思いもよらないことだったようです。

ここで大切なのは「わかってもらえなくても仕方がない」のではなく、自分がやめてほしいことを相手がきちんと理解できるように言葉で伝えるべきだということです。

もとは他人同士なんです。言葉にしなくては相手には当然伝わりません。知り合って間もない人に伝える時のように冷静に言えるとなお良しですね。

逆もまたしかり。

相手が嫌だと言ったことは、内心「ふーん?」くらいの感じでも相手の気持ちをしっかり受け止めましょう。

嫌なことをやめてくれないことよりも、自分の気持ちに寄り添ってくれないことの方が大きな不信感を呼びます。

考え方は違って当たり前。自分と違う人間だからこそ相手の気持ちに寄り添うことを忘れては関係性は成り立ちません。

それ、会社の人にも同じようにする?

例えば仕事関係の人や友人などとの間で少し嫌な気持ちになることがあるとします。

だいたいの人は、一旦気持ちを押さえて気持ちを整えたり、そっと心の距離をおくなど自分の中で解決しようと試みるのではないでしょうか。

相手に伝えるとしても、泣いたりわめいたりせずにとりあえずは冷静を装って伝える場合がほとんどでしょう。

しかしなぜか夫婦間で同じことがおこると、相手が言い終わるや否や電光石火のスピードで怒鳴り散らし髪を振り乱して詰め寄るということがあります。(え、そんなことない?私だけ?)

これは、完全に距離感の問題だと私は思っています。

たとえ相手に非があったとしても、その後の自分の対応次第で大火事にもなるし、軽いボヤ程度ですむこともあります。

黙って我慢するのは精神衛生上よくないですが、伝え方を工夫するとその後の関係が大きく荒れずにすみます。

また自分にとっても大ゲンカに発展するのと、そうでないのとでは疲れ方が全然違いますよね。

今でも夫の発言や行動にイラっときたときは、極力冷静にかつ簡潔に伝えるよう心がけています。

TOI
TOI

じっと目を見てw

夫婦といっても元他人。適度な距離感を保てるよう心がけています。

感謝の気持ち

「ありがとう」のもつパワーは絶大です。

他人が少しでも自分のために何かしてくれたら自然と「ありがとう」と言いますよね。

相手に期待していないのにサプライズ的に嬉しいことが起こると自然と感謝の気持ちがわいてきます。

しかし普段から相手に不満がたまった状態だと、何かしてくれても感謝どころか「いまさらだわ」「今してほしいのはそんなことじゃないんだけど…」「ちょっとやったくらいで」みたいな気持ちがでてきます。

一旦過去の恨みは置いといて、「やってくれた」という事実一点のみを見ましょう。

「ありがとう」

どんなに小さいことでもその一言から変化は訪れます。

「いつもありがとう」「うれしい」「毎日おつかれ様」などと言ってケンカになることはありません。

最初は心から言えなくてもいいと思います。

私はつづけていると相手の良いところに目が向くようになり、感謝の気持ちが持てるようになりました。

まとめ

精神的な余裕をもつ
男女の考え方の違いを理解する
夫婦であっても元他人ということを忘れない

以上が私が夫婦関係を改善するために大切にしたポイントです。

まあまあ仲良くしている今でも、忘れないよう手帳に書いて時々見返しています。

少しでも、参考になることがあれば幸いです!

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